体験記

カルデナス暁東(シャオドン)さん

大学病院で「メイクセラピー看護外来」

カルデナス暁東(シャオドン)さん/40代

  • 大阪府立看護大学(現大阪府立大学)大学院看護学研究科看護学専攻博士後期課程 修了<博士(看護学)>
  • 日本赤十字豊田看護 大学看護学部/教授
  • 認定メイクセラピーアドバイザー
    (メイクセラピー検定2級保有)
活動実績
  • 大阪医科薬科大学・大学病院皮膚科外来で「メイクセラピー看護外来」を開設
  • 地域貢献活動として、メイクセラピーやカラーセラピーについての市民講座の講師等

博士後期課程研究テーマはアトピー性皮膚炎乳幼児のスキンケアでした。その後も、アトピー性皮膚炎の成人期女性患者のスキンケアに間する研究を続けています。

8年ほど前に、一人の患者さんのお言葉が私に衝撃を与えました。
「スキンケアをして、お肌の状態がよくなっても、メイクできないから結局変わらない。」
「メイクの方法を教えてもらえますか。」
「化粧品売り場に行きにくいし、行っても病気の関係でなかなか教えてもらえない。」

当時は、私はメイクに間関する知識も技術も持っていませんでしたので、その患者に対して何もできないことに悔しい思いをしました。

この出来事をきっかけに、ネットで化粧療法について検索をはじめ、いくつか説明会に参加したり体験したり…そんな 中で岩井先生のメイクセラピーに出会いました。
説明会に参加した時から、これだとピンと来て、即座にメイクセラピスト養成講座を受講するように。半年間の講座を受け検定試験に合格してからは、メイクセラピストとして現在も活動しています。

岩井式メイクセラピーを習って、仕事はもちろん、自分自身にも変化がありました。自分と向き合うことが苦痛ではなくなり、今も時々自分が何を望んでいるか、どうなりたいかについて、自分の心と向き合って会話しています。
このことを通して、「本当の自分」をメイクアップで表現でき、「本当の自分」になる言動が取れます。岩井式メイクセラピーと出会ってから、女性として自信を持てるようになり、自分の人生がとても豊かになりました。

7年前からは、患者さんの「病気とともに自分らしくいきいきとした人生」 を支援するため本大学病院皮膚科外来で「メイクセラピー看護外来」を開設し、完全予約制で皮膚トラブルを含めた外見上に悩みのある患者に対してメイクセラピーを提供しています。20歳代から80歳代ま での幅の広い年齢層の患者さんが利用しています。主な疾患は、顔面神経麻痺、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、皮膚筋炎、SLEなどです。
80歳代の患者さんに「いくつになっても、女は女やね。きれいにしとかないと」と言われたことは、大変印象に残っています。患者さんの笑顔を見て、これからも頑張ろうと思う毎日です。

また、地域貢献活動として、メイクセラピーやカラーセラピーについての市民講座の講師もしています。ありがたいことに、いつも参加者から好評をいただいています。

※メイクセラピスト養成講座:当協会の代表理事である岩井結美子の主宰講座

2021.7.1